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本研究所の所長を拝命しております半那です.
像情報工学研究所というと,どんな研究を行っているところなんだろうと思われる方が多いことと思います。情報工学とあるからには何か情報と関わりのある研究所だろうと想像されることでしょう。英語で言うと,Imaging Science and Engineering Laboratory ということになります.
情報は,光ファイバー中の光信号として,ある時はコンピュータの中の電気信号として,また,ある時は,SDカードや光ディスクの電子データとして,さらには,表示装置や媒体に記録・表示された画像として,様々に形態を変えながら,われわれの社会の中で流通しています。像情報工学研究所は,このようにして取り扱われる情報をImage(情報像)として捉え,情報を目的に応じて像化する(Imaging)ための科学と技術を研究している組織です。もっと簡単に言うと,情報を取り扱う際に必要となる科学と技術を研究する組織ということになります.したがって,像情報工学研究所では,情報の入力から,情報処理,情報の表示や記録,出力まで,また,情報の受け取り手である人の情報処理や医療に関わる情報技術や情報のセキュリティー技術など,情報技術に関わるあらゆるソフト・ハード技術とその基礎科学が研究対象です.
本研究所は1954年,“情報技術”という概念すらない時代に,今日で言う情報化社会の技術基盤を担う先導的な研究組織として設立され,情報技術の進展と広がりとともに,印刷技術研究施設,印写工学研究施設,像情報工学研究施設と名を改め,部門数も1部門から現在の5部門へと拡大され,発展してきました.
学内組織的には,平成22年度より,本研究施設は理工学研究科工学系を離れ,大学直属の研究施設として,像情報工学研究所と改称し,学内の4つの附置研究所とともに統合研究院を構成する研究組織となりました。また,社会問題解決型研究を行うソリューション研究機構にも協力しています.
現在,当研究所は5部門で構成され,「情報像」の入力から出力に至る,記録,記憶,変換,伝達,処理,表示,ハードコピー等のソフト・ハード技術,情報の受け取り手としての人の情報認知や感性,情報のセキュリティーに関する技術など,広範な情報技術とその基礎科学を研究対象として研究活動を行っております。本研究所は,小規模ながら,国内外を問わず,総合的な情報技術の視点に立ったユニークな研究所として,国内の産官学界はもとより,国外においても高い評価を得ています.
所員は上記,研究所の研究理念のもと,それぞれの専門領域において先導的な研究課題を掲げ,研究活動を行っています。詳しくは,各ホームページをご覧ください.
新たに生まれる研究成果をご期待いただくとともに,皆様の応援をよろしくお願い申し上げます.